自然観察の素材【植物】

【更新 : 2020年5月24日】※写真・イラスト・文章の無断転載・無断使用を固く禁じます。


■香りのよい花    ■食べられる実


■興味深い植物〔種名アイウエオ順〕


▼アオギリ;落ちている実を拾って空中に放り投げてみよう。くるくる回りながら落ちてきます。回らないときは写真右の様に種を一つだけにすると回りやすくなります。観察時期は晩秋〜初冬。
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▼アオツヅラフジ;平地の道端や林縁に自生するツル植物。秋に粉白を帯びた青い実をつける。つぶすと中にアンモナイトの形に似た種が一つ入っている。果肉は有毒なので、種を観察する際は注意する事。
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◇アカミヤドリギ→〔参照〕ヤドリギ


▼アケボノソウ;花に来るアリを探そう。アリがなめているところが蜜腺です。花は9〜10月。
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◇イケマ→〔参照〕ガガイモ


▼イヌコリヤナギ;葉に虫こぶが付いていないか探してみよう。虫こぶを割ると中にハバチの幼虫が一匹入っています。虫こぶとは、虫が植物に寄生することでできるこぶ。時期は9月頃。
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▼オオシラビソ;亜高山帯に生えるマツ科の樹木。幹に横長のこぶが多数付いており、中に松脂が入っている。棒切れなどでこれをつぶすと松脂のいい香りがする。松脂は皮膚に付くとなかなか落ちないので注意しよう。観察時期は一年中。同じ仲間のモミも同様の観察ができる。
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◇オオバクロモジ→〔参照〕クロモジ


▼カガイモ;袋状の果実の中に綿毛のついた種子が詰まっています。種子は風で運ばれます。弱い風でもよく飛ぶので、飛ばして遊んでみよう。時期は12月〜1月頃。同じ仲間のイケマも同様に遊べる。
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▼カタバミ;茎葉を丸めて十円玉を磨くと十円玉がピカピカになります。利用時期は春〜秋。よく熟した実を指で刺激すると種がはじけます。実が熟す時期は9〜11月頃。
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◇キツリフネ→〔参照〕ツリフネソウ


▼カラハナソウ;実をほぐしてバラバラにすると黄色い種が現れる。香りをかぐといいにおいがし、なめると苦い。ビールの苦味、香りの原料となるホップの仲間です。時期は9〜10月。
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▼カラムシ;イラクサ科の植物で高さ1〜1.5mに達する。茎の皮から採れる繊維はとても丈夫で古くから糸に利用された。茎の皮を爪で引っ掻いて繊維を少し採取し、引っ張って強度を確かめてみよう。葉の裏が白い点が見分けるポイント。観察時期は夏〜秋。
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▼カリガネソウ;受粉のしくみを観察してみよう。ハナバチ類が花に止まると、体の重みでぶら下がる格好になり、その際に花粉がハチの背中に付く仕組みになっています。花は8〜9月。
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▼クズ;利き手の反対の手で指一本入る程度の小さめの輪を作り、その上にクズの葉をのせます。手のひらで葉の上を勢い良く叩くと「ポン」と音が出ます。クズ鉄砲という遊びです。クズの葉はツタウルシの葉に似ているので間違えないようにしよう。時期は春〜秋。
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▼クロモジ;枝を傷つけるといい香りがします。親指の爪で枝を少しだけ傷つけて香りをかいでみよう。
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◇ケナシヤブデマリ→〔参照〕ヤブデマリ


▼コウゾリナ;葉裏に毛があり、衣類につきやすい。衣類につけて遊んでみよう。葉をはがすときにマジックテープをはがすような感触がある。観察時期は春〜秋。
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▼コバイケイソウ;葉はキャベツのように湾曲していますが、その理由は分かりますか。ヒントは生育環境にあります。コバイケイソウは高地の湿地に生育するため、雨水がとても重要です。葉で受け止めた雨水は根元へ運ばれる仕組みになっています。水をたくさん必要とするコバイケイソウは湾曲した葉で雨を集めているのです。観察時期は初夏〜秋(花は初夏)。
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▼コブシ;赤い種子をつまんで引っ張っると白い糸が約3p出てきます。観察時期は10〜11月。
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▼サワギキョウ;ハナバチ類が花の蜜を吸いにくるとハチの背中に花粉が付いて受粉する仕組みにな<っています。花は8〜9月。
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▼ササの仲間;ササの葉に規則正しく並んだ穴が開いていました。これは一体どうしてできたのでしょうか。穴は一方の側から少しずつ小さくなっていきます。ヒントは右の写真にあります。まだ葉が展開する前の新芽に何者かがかじった跡があります。この新芽が展開したときに規則正しい穴が出来ます。誰の仕業かは特定できませんが、蝶や峨の幼虫の仕業ではないかと考えられています。
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▼ジュンサイ;沼や池の水面に卵型の葉が浮いていれば、それはジュンサイの葉です。ジュンサイは若芽や茎に寒天状のぬめりがあるので、触れるようであれば触ってみよう。このぬめりは虫などから身を守る役目があると思われます。若芽は食用になります。時期は6〜8月。
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▼シラカバ;果穂(写真左)を手でもんでバラバラにほぐすと、鳥の形に似た果鱗と蝶々の形に似た種子が現れます。観察時期は秋〜冬。
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▼ゼニアオイ;花びらを一枚頂いて鼻にくっつけて遊んでみよう(つけ方にはコツが要る。いろいろと試してみよう)。花は6〜8月。
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▼センダン;四国・九州・沖縄など暖地の海岸近くに自生する落葉高木で、全国各地の公園や庭などに植栽されている。果実が熟すとヒヨドリが好んで食べにくる。果実の中には面白い形をした核果(写真右)が入っている。核果を割ると中に黒い種子が入っている。。果実が熟す時期は12月〜2月。
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▼チカラシバ;ブラシのような穂の付け根を親指と人差し指で挟み、写真のように上に引き上げるとウニ? それとも毛虫? が作れます。時期は9〜10月。
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▼ツクバネ;よく熟した果実(写真左)を空中に放り投げると、高速回転しながら落ちてきます。写真右はまだ未熟。時期は11月〜1月。
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▼ツユクサ;花びらを少しだけ採取して紙にこすりつけてみよう。花びらは絵の具になります。花は7〜9月。
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▼ツリフネソウ;受粉のしくみを観察しよう。ハナバチが花に入って蜜を吸うと頭や背中に花粉が付きます。また、熟した実は指でつまむと種がはじけます。花の色が黄色のキツリフネも同じ。
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◇ツルケマン→〔参照〕ムラサキケマン


◇ネコシデ→〔参照〕ミズメ


▼ノアザミ;成熟した花の先端を刺激すると花粉が出てきます。虫が来た時だけ花粉を出す仕組みになっています。花の付け根の丸い部分(総苞)はねばねばしているので触って確かめてみよう。この総苞にアリがくっついて死んでいることがあります。アリは地上からやってきて花粉に触れないで蜜だけなめます。ノアザミにとってアリは蜜泥棒なので、総苞のねばねばでアリを退治しています。花期は5〜8月。
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▼ノリウツギ;若い枝の皮を少し剥いで水や雪で濡らし、人差し指と親指でつまんでくっつけたり離したりしていると、だんだん粘り気が出てきて糸を引きます。ノリウツギの樹皮は和紙作りの際の糊剤として利用されます。観察時期は一年中。
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▼ハス;雨が降るとハスの葉の上に雨水が溜まる。雨水が溜まって重くなると茎が傾き、水がこぼれる。時には隣のハスの葉に水が受け渡され、次々にハスの茎葉が動く。その様子はまるで生き物が動いているようで面白い。雨の日でないと見れない光景だ。観察時期は夏。
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▼ハナイカダ;高さ1.5m〜3m程度の落葉低木。葉の上に実が付く変わり種なので自然観察会ではよく取り上げられる。実の観察時期は7〜8月。花(写真右)は4〜5月に咲くが地味で目立たない。
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▼ヒマラヤスギ;公園によく植栽される園芸樹木。写真左はヒマラヤスギの球果(松ぼっくり)。鱗片の隙間に翼を持つ種子(写真中央)がたくさん挟まっている。この種子は落下するとよく回転し、風で運ばれる。冬になると球果はバラバラなって地面に落ちるので、種子を拾って落下させて実験してみよう。また、バラバラになった球果の先端部分はバラの形に見えて美しい(写真右)。観察時期は12月〜3月。
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▼ヒシ;池や沼に自生する水草。水底に根を張り、長い茎を伸ばし水面に葉を浮かす。手の届く所にあったら葉を持ち上げてみてください。長い葉柄の一部が膨らんでいるのはなぜでしょうか。この膨らみが浮袋の役目をしています。近縁種のオニビシとヒメビシも同様。観察時期は夏〜秋。
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▼ヒメオドリコソウ;群生している場所を見つけたら、目をつぶって手のひらで花の表面をなでるように触ってみてください。子猫をなでているような感触がします。花期は3〜5月。
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◇ホザキヤドリギ→〔参照〕ヤドリギ


▼マタタビ;林縁に自生するツル性樹木。花が咲く頃に緑色だった葉の表面が白くなる。花が終わると葉の表面は緑色に戻る。ふしぎな葉だ。葉を白くすることで虫を呼び寄せていると思われる。観察時期は6月頃。
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▼マンサク;早春に真っ先に花が咲くことで知られる落葉小高木。実は丸い鈴のような形をしているが、写真左のようにとげとげが付いたものをつけることがある。これはアブラムシが寄生した虫こぶで、割ってみると中にアブラムシが多数入っている。観察時期は9〜10月。
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▼ミズキ;やや湿潤な場所に生える落葉高木。8〜10月に黒い実が付くが、果柄が赤くなって美しい(写真右)。木の下に落ちていたらよく観察しよう。ミズキの実は様々な鳥の餌になる。またツキノワグマの好物でもある。実の味は大変苦いので味見はお勧めできない。
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▼ミズバショウ;ミズバショウはなぜ大きな葉を付けているのでしょうか。ヒントは茎の形にあります。ミズバショウの茎はくぼんでいて雨どいのような形をしています。大きな葉で受け止めた雨水は、茎の凹みに集まり、根元へと運ばれます。水をたくさん必要とするミズバショウは、大きな葉で雨を集めているのです。観察時期は夏〜秋。
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▼ミズメ;枝を少しだけ傷つけて香りをかいでみよう。サリチル酸メチルの匂いがします。葉が2枚ずつ「ハ」の字形に付くのが特徴。同じくカバノキ科で亜高山に生えるネコシデも同様の香りがします。
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▼ムラサキケマン;よく熟した果実を指でつまんでみよう。つまんだ刺激で果実が2つに裂け、果皮が巻き上がり、黒い種子を勢いよくはじき飛ばします。やや湿ったところに生える。果実の時期は5〜6月。
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◇モミ→〔参照〕オオシラビソ


▼ヤドリギ;他の樹木の枝に根を食い込ませて成長する半寄生樹木。実が落ちていたら実をつぶして果肉に触ってみよう。果肉を長く触っているとねばねばしてきて糸を引きます。鳥がこの実を食べるとねばねばの糞を出し、それが枝にくっついて取り付く仕組みです。観察時期は冬。
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▼ヤブツバキ;12月〜4月頃に花を咲かせる常緑の小高木。花びらを写真右のように口にくわえて「あかんべえ」をして遊ぶと小学校低学年や幼児にうける。花にはヒヨドリやメジロが集まって蜜をなめ、花粉を運ぶ。
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▼ヤブデマリ;花に虫が来ていないか探してみよう。小さな花の周りに蝶の形に似た装飾花(がくが変形したもの)があり、虫(特に蝶)を呼び寄せます。花期は5〜6月。
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▼ヤマナラシ;葉は少しの風でもよく揺れます。葉が風でよく揺れる様子と葉っぱの構造を観察しよう。葉はキャベツのように湾曲し、葉柄は縦に平べったいので風で揺れやすい構造になっている。揺れることにより毛虫を払い落としています。風でそよぐ葉音も心地よい。観察時期は夏〜秋。
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▼ヤマノイモ;9〜11月に蔓(つる)の葉の付け根に付くむかごは生食できる。ヤマイモに似た味と食感があり滋養強壮効果がある。冬の果実(写真右)は中に翼のついた種子が6個入っており、風によって散布される。
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▼ヤマブドウ;葉の表面に写真のようにきれいな虫こぶが付いていないか探してみよう。虫こぶの中にはブドウトックリタマバエの卵か幼虫が入っています。虫こぶとは、虫が植物に寄生することでできるこぶ。観察時期は8〜9月。

            


▼ヤマボウシ;(あれば虫めがねを使って)黄色い矢印の部分を観察してください。ここに小さな花がたくさん付いています。白く大きな花弁に見えるものは、虫を呼び寄せるための飾りです。花期は5〜6月。
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▼ヨシ;葉で笛を作ってみよう。先端の尖った新芽部分を取り、芯を抜き取り(芯は使わない)、筒状に形を整える。根元の方を口にくわえ、手を離した状態で強く息を吹きかけると蚊が飛ぶような音が出ます。時期は夏。
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▼ワレモコウ;6〜7月の朝、ワレモコウの若葉の淵に朝露の水玉が付いて美しい(写真左)。花(写真右)は一見地味だが、生け花など観賞用に使われたり、絵画の素材に使われたりして人気が高い。日当たりのよい草地に多い。花期は8〜10月。
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ナチュラリスト横田清美事務所
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