自然観察の素材【自然のしくみ・自然破壊】

【更新 : 2020年2月18日】※写真・イラスト・文章の無断転載・無断使用を固く禁じます。


ドローンの出現で美しい景色が台無しに

温暖化が原因か、ニホンジカが高山地帯に進出し、高山植物を食い荒らす

防潮堤建設や車の乗り入れ等により姿を消していく海岸植物群落

水鳥も食べ物の洋食化(外来種食)が進んでいる

森林を全て切る皆伐は、動物の棲みかを奪い、表土を流出させて河川を汚す

コンクリートU字溝が小動物の命を奪う

農業の機械化に伴う乾田化がメダカを絶滅危惧種に追いやった

木に縛り付けたロープや針金が木を締め付ける

集団登山によるオーバーユース(過剰利用)が自然を壊す

ペットの過剰な持ち込みは、自然観察をつまらなくする迷惑行為

山岳道路の建設は自然を破壊する

大規模な林道建設は土砂崩れを招く

日本のスキー場開発は湖沼を汚してもOK?


▼ドローンの出現で美しい景色が台無しに;空を飛ぶドローンは人の視界を横切ったり遮ったりできる。自然
 の織りなす一瞬の輝きを求めるカメラマンや野鳥観察を楽しむ人たちにとってドローンの存在は脅威だ。ド
 ローンによる景観破壊が深刻化する前に国は早急にルール作りを行うべきです。

File5020.jpg File5021.jpg

▼温暖化が原因か、ニホンジカが高山地帯に進出し、高山植物を食い荒らす;写真右上はニホンジカがミズバ
 ショウを食べた跡、写真下段はエゾリンドウを食べた跡。高山植物が減少し、生態系や観光に打撃を与えて
 いる。

File5003.jpg File5004.jpg

File5005.jpg File5006.jpg File5007.jpg

▼防潮堤建設や車の乗り入れ等により姿を消していく海岸植物群落;千年に一度の大津波を防ぐ防潮堤は建設
 不可能なため、国は二百年に一度の津波に対応した防潮堤を造っている。この防潮堤建設によって海岸植物
 群落がどんどん失われている。辛うじて残った海岸植物群落も、砂浜を走り回る車に踏みつぶされる。

File5028.jpg File5029.jpg

▼水鳥も食べ物の洋食化(外来種食)が進んでいる;カイツブリの雛が口にくわえているのはアメリカザリガ
 ニ(写真左)、アオサギがくわえているのはチャネルキャットフィッシュ(写真右)、どちらもアメリカ原
 産の外来種だ。水鳥が食べているものをよく観察し、河川や湖沼の健康状態をチェックしよう。

File5038.jpg File5039.jpg

▼森林を全て切る皆伐は、動物の棲みかを奪い、表土を流出させて河川を汚す;抜き切り(すかし切り)によ
 る伐採の場合は動物の隠れ場所やエサとなるものが残るが、皆伐(写真左)を行うと動物の居場所は無くな
 り、エサとなるものは極端に減る。すなわち、皆伐は動物の生息環境を著しく悪化させる。皆伐後は大雨が
 降る度に表土が流出して川を汚す。

File5016.jpg File5017.jpg

▼コンクリートU字溝が小動物の命を奪う;U字溝があったら小動物が落ちて死んでいないか探してみてくだ
 さい。モグラ、イモリ、ミミズなどはU字溝に落ちると這い上がることができずに死んでしまいます。写真
 下段は林道のU字溝に落ちて死んだイモリ。イモリはU字溝が原因で絶滅の危機に瀕しています。

File5008.jpg File5009.jpg

▼農業の機械化に伴う乾田化がメダカを絶滅危惧種に追いやった;メダカは田んぼと水路を行き来して生活し
 ていたが、人間が田んぼと水路に段差を設けて水はけをよくしたため、メダカは田んぼに入れなくなり生活
 圏が狭められた。メダカは狭い水路での暮らしを余儀なくされたが、水路は人間の都合でコンクリートのU
 字溝となり、餌、産卵場、隠れ場所がなくなり、水流が速くなってそこにとどまることすらできなくなった。
 また、メダカが生きていくためには通年通水することが必要だが、人間が水路の水を止めてしまうと生きて
 いけない。

File5034.jpg File5035.jpg

File5036.jpg File5037.jpg

▼木に縛り付けたロープや針金が木を締め付ける;木が悲鳴を上げていませんか? 写真右は木が怒って樹名
 板を食べているように見えます。木の悲鳴が聞こえる人を増やしたいものです。

File5026.jpg File5027.jpg

▼集団登山によるオーバーユース(過剰利用)が自然を壊す;集団登山は高山植物の踏み付け、登山道の浸食、
 裸地化や洗堀溝の拡大、ゴミ問題などをもたらす。下段イラストのA〜Dは洗堀が進む過程。特に雨天時の
 集団登山は登山道の浸食を加速させるので慎むべきです。

File5030.jpg File5031.jpg

File5032.jpg File5033.jpg

▼ペットの過剰な持ち込みは、自然観察をつまらなくする迷惑行為;裏磐梯五色沼で一時期ペットの持ち込み
 が増え、野生動物の姿や痕跡が見られなくなったことがありました。何事もほどほどが大事です。

File5018.jpg File5019.jpg

▼山岳道路の建設は自然を破壊する;雄国山山頂付近にある雄国沼湿原は車で近くまで行くことができる。そ
 の結果、花シーズンの車渋滞、オーバーユースと湿原の踏み荒らし(写真上段)、希少植物の盗掘(写真下
 段)などの問題が起こった。

File5010.jpg File5011.jpg

File5012.jpg File5013.jpg

▼大規模な林道建設は土砂崩れを招く;急峻な山の斜面に道路を造ると土砂崩れが起きやすくなります。

File5014.jpg File5015.jpg

▼日本のスキー場開発は湖沼を汚してもOK?;日本のスキー場づくりは、ほぼ皆伐、表土を剥ぎ取り、木の
 根や岩石を取り除く。土はむき出しとなり、大雨が降れば濁った水が川に入る。写真右下は濁った水が国立
 公園の湖に流れ込む様子。

File5022.jpg File5023.jpg

File5024.jpg File5025.jpg


ナチュラリスト横田清美事務所
〒963-0201 福島県郡山市大槻町字殿町81-1
電話;090-9422-9357(8時〜22時)、E-mal;5aw22h@bma.biglobe.ne.jp


Bt0388.gifトップページへ