オオハンゴンソウを駆除してください

〔環境省作成のリーフレット〕

※コピーしてお使いください。

東北地方環境事務所ホームページ;http://tohoku.env.go.jp/wildlife/index.html
リーフレット;http://tohoku.env.go.jp/oohangonsou_yasei.pdf


『美しい時限爆弾』オオハンゴンソウとは

 北アメリカ原産のキク科の多年草で、明治時代に観賞用として日本に持ち込まれました。繁殖力が強く、ほぼ全国に野生化しています。初期は小群落でゆっくりと増え、後に環境になじむと突如として爆発的に増え、生態系・農林業・観光に深刻なダメージを与えます。気づいたときには手遅れになるケースが多い。外来生物法で特定外来生物に指定され、栽培や種子の運搬などが禁じられています。

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オオハンゴンソウの特徴

茎の高さは1〜3m。花は7月〜9月。ヒマワリの花を小さくしたような黄色い花を咲かせる。下方の葉は深く裂けてヨモギに似る。地下茎と種子で増える。

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▲部位ごとの葉(下部ほど深く裂ける)    ▲花茎が出る前の状態(根生葉)

オオハンゴンソウはなぜ危険か

@森林に群生すると森林の維持管理や植林が困難になり、林業に被害をもたらす。
 ※茎高が2mを超えるオオハンゴンソウが密生すると、林の中に入ることすら困難となる。除去作業
  に追われ、費用対効果の面で林業が成り立たなくなる。

A爆発的な繁殖が起こると駆除が追い付かなくなる。

Bオオハンゴンソウが増えると在来植物が減り、生物の多様性が失われる。

C群生すると、駆除してもすぐに再生してしまう。
 ※オオハンゴンソウの種子は土中で休眠して何年も生き続け、伐採や駆除などをきっかけに発芽する。
  このような種子を埋土種子(まいどしゅし)という。

D農薬に強く、通常使用の十倍の濃度でないと根が枯れない。(ラウンドアップマックスロードで実証済み)

E湿地やヤブの中や急傾斜地など人が踏み込めないような場所にも侵入する。
 ※湿地に入ると根張りが強力になり、駆除が困難になる。

駆除方法

種子ができる前にスコップなどを使って根ごと掘り取り、土を取り除いてその場で天日にさらして枯らす。その際、イモ状の根(地下茎)が土中に残らないようにする。再発しなくなるまで駆除を続ける。


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