福島県の自然保護トピックス

【更新 : 2020年3月3日】


池に大量発生した謎の寒天状の物体は外来生物だった。<須賀川市>

猪苗代湖で園芸スイレンの繁殖を確認、増えるようであれば駆除する必要あり。

裏磐梯五色沼にイノシシ進出、湿地を破壊する。

裏磐梯五色沼で園芸スイレンを確認。生態系への影響が心配。

園芸スイレンの駆除と水鳥の保護の両立に苦慮する白河市<南湖公園>

環境保護のため園芸スイレンを駆除<矢吹町>

郡山市湖南町のミズバショウ群生地「馬入新田」がイノシシの食害に遭いました。

福島市土湯の「きぼっこの森」で、ミズバショウがイノシシに食害され、ほぼ全滅。

松川浦で外来種のコブハクチョウ72羽確認、生態系への影響心配<相馬市>


▼池に大量発生した謎の寒天状の物体は外来生物だった<須賀川市>(2019.8.31撮影);須賀川市牡丹園の池で見つかった寒天状の不思議な物体は、北米原産のオオマリコケムシと分かった。オオマリコケムシは外肛動物で、大きさが1o前後の小さな「個虫」が多数集まり群体をつくる。外来魚などと一緒に日本に持ち込まれ、ほぼ全国に分布を広げているという。福島県内ではいわき市、伊達市、裏磐梯小野川湖などで確認されている。大量発生すると水路の取水口が詰まるなどの支障をきたす。これを除去すると腐敗臭がひどくて後始末が大変だという。繁殖力が強いので将来、危険な外来種に指定される可能性がある。オオマリコケムシはその後、園の職員によって駆除されたが、今後また発生するかどうか注視しなくてはいけない。
File3103.jpg File3104.jpg


▼猪苗代湖で園芸スイレンの繁殖を確認、増えるようであれば駆除する必要あり。(2019.8.18撮影);猪苗代湖北岸部に生態系被害防止外来種に指定されている園芸スイレンの花が咲いていた。今のところ量は少ないようだが、自然度が高い地域だけに警戒が必要だ。
File3093.jpg File3094.jpg


File3095.jpg

▼裏磐梯五色沼にイノシシ進出、湿地を破壊する(2019年8月10日撮影);以前は会津地方に生息しなかったイノシシが裏磐梯五色沼(毘沙門沼)の特別保護地区に入り込み、湿地の植物をひっくり返すなどしてえさを探し、植生を破壊している。被害に遭っている植物はノビネチドリ、オオヤマサギソウ、ベニバナイチヤクソウ、ヤマユリ、アケボノソウ、ミズゴケ類など。付近には絶滅危惧種のオオアカバナも自生している。


File3096.jpg

▼裏磐梯五色沼で園芸スイレンを確認。生態系への影響が心配。(2019.7.24撮影);生態系被害防止外来種に指定されている園芸スイレンが裏磐梯五色沼(毘沙門沼)で確認された。五色沼は国立公園特別保護地区で、植生への影響が心配される。園芸スイレンは繁殖力が強く、全国の湖沼で急速に分布を拡げて在来植物を駆逐しているため、各地で駆除が行われている。


▼園芸スイレンの駆除と水鳥の保護の両立に苦慮する白河市<南湖公園>(2019.7.22撮影);白河市は南湖公園で繁殖力旺盛な園芸スイレンの駆除を行っているが、水鳥のカイツブリの巣がスイレン群生地の中に点在し、巣を避けながらの作業に苦労している。カイツブリは以前はジュンサイやコウホネなど在来種の葉を利用していたが、近年はそれらがなくなってしまった。
File3101.jpg File3102.jpg


▼環境保護のため園芸スイレンを駆除<矢吹町>(2019.7.19撮影);矢吹町の大池は園芸スイレンとガマが生い茂って水面がだんだん見えなくなってきたため、池の一部で駆除を行った。大池はかつて大賀ハスが群生していたが2014年に原因不明で枯れてしまった。町はスイレンの繁殖を抑えて大賀ハスを復活させたいねらいもある。
File3097.jpg File3098.jpg


▼郡山市湖南町のミズバショウ群生地「馬入新田」がイノシシの食害に遭いました。(2019.7.19撮影);馬入新田の水芭蕉は標高500mほどの低地に群生して珍しく、郡山市の天然記念物に指定されている。猪による食害は目視確認で約300株、全体の20%程度ですが、今後さらに被害が進むことが予想されます。
File3091.jpg File3092.jpg


▼福島市土湯の「きぼっこの森」で、ミズバショウがイノシシに食害され、ほぼ全滅。;写真左は2019年4月23日撮影。写真右は同年8月2日に同じ場所で撮影、ミズバショウが全滅した。
File3089.jpg File3090.jpg


▼松川浦で外来種のコブハクチョウ72羽確認、生態系への影響心配<相馬市>(2019.1.15撮影);もともと日本にはいなかった鳥だが、観賞用に持ち込まれたものが野生化している。今のところ大きな問題にはなっていないが、他の鳥類や植物に影響を与える可能性が指摘されているので、注視していく必要がある。
File3099.jpg File3100.jpg


ナチュラリスト横田清美事務所
E-mal;5aw22h@bma.biglobe.ne.jp
〒963-0201 福島県郡山市大槻町字殿町81-1


Bt0388.gifトップページへ